手順5!CPUクーラーの取り付け方法とグリスの適量は?
マザーボードにCPUとメモリを取り付けましたら、今度はCPUクーラーの取り付けを行ないます。
CPUクーラーの取り付けは必ず行なって下さい。なぜなら、パソコン稼働時CPUは非常に高温となる為、その熱を逃がす必要があるからです。もし、高温の状態のままCPUを放っておけば、熱暴走したり、パソコンが故障する場合もあります。
(最近のCPUは安全設計で温度が一定数以上になると自動で電源オフになる)
そこでCPUクーラーの出番です。CPUから出た熱を吸収し、排熱することができます。要するに冷却用のパーツですね。
CPUクーラー取り付けする前にグリスを確認!
CPUクーラーにも種類がありますが、今回はCPUに同梱されているCPUクーラー(リテールクーラー)を例に取り付け方法を解説していきます。
CPUクーラーの裏面を見てみましょう。底面に冷却用の金属板があると思います。この金属板とCPUが密接するように取り付けていくことになります。
金属板による熱伝導の働きを利用して、CPUの熱を逃がしてやる仕組みなのですが、効率よく冷却するにはCPUとクーラーの間にグリスを塗って、熱伝導性を上げる必要があります。
グリスがないと冷却そのものが機能してくれないので、必ず塗らなくてはなりません。
リテールクーラーの場合、クーラーの冷却版に最初からグリスが付いています。市販のクーラーは最初から付いているものと、グリスは付属しているが自分で塗るもの、様々です。
グリスは単体でも売られていますので、長期間のパソコン使用によってグリスが乾いてしまった場合は、塗り直すこともできます。
CPUにグリスを塗ってみよう
既にCPUクーラーにグリスが付いている場合はこの作業をする必要はありませんので、先に進んで下さい。
単品で売られているグリスを利用し解説していきたいと思います。
グリスには様々な種類がありますが、特にこだわりがないのであれば何でもいいと思います。
写真では注射器のような容器にグリスが入っています。ビニールパックに入ってるものもあります。
グリスを塗る場所ですが、基本的にはCPUの上に塗ります。意外と、このグリスを塗る作業を間違えている方が多いので手順の通りに塗って頂ければいいでしょう。
塗るといっても、CPUの中央部分に本当に少しだけグリスを付けるだけです。
この時、基盤やCPUのソケット等にグリスを垂らさないように注意して下さい。
グリスの正しい塗り方もご紹介するので、下の「よくある間違いの例」をご覧下さい。
よくある間違いの例
まずは上の画像を見て下さい。
CPUのグリスの塗り方ですが、左が正しいやり方です。一見少ないように思えますが、この上からCPUクーラーを取り付けるので、グリスが薄く延ばされ、広がります。
右の例のように、前面に塗った方が熱伝導が良くなり冷却効果が高いのでは?と思う方もいるでしょうが、この塗り方は非常に危険です。なぜなら、CPUクーラー取り付け時にグリスは広がりますので、下手をするとCPUからはみ出て基盤に漏れ出す可能性もあるからです。
また、何年か経って古くなったグリスを拭き取る作業も大変になりますので、右の塗り方は正しいとは言えません。
左の写真の例にある通り「米粒大」が適量です。
グリスの塗り方が間違っている自作PCユーザは結構いらっしゃいますね。
ものには適切な量というものがありますので、グリスを塗る際は気を付けましょう。
1 2
スポンサードリンク
[showwhatsnew]