シャープのIGZO液晶とは何か?超高画質な理由は半導体の結晶に秘密が!従来の2倍の性能を誇るメリットとは?
「IGZO液晶」といえばシャープの特許技術で、
最近のスマホやタブレットなどの液晶モニタにほとんど採用されていますね。
シャープは未だ英気象技術の分野では最高峰で、世界レベルでもトップの座に位置します。
特に注目を集めているものが「IGZO液晶」という技術の訳で、
お店などで各端末類のスペックや仕様を眺めてみるとよく目にする「IGZO」というワード。
「なんとなくすごそうだ」という感想を持っていても、
それがどのような技術であるのかいまいちわからないですよね。
なので「IGZO」とは何か簡単にまとめてみました。
- IGZOとは?
- IGZOの名前の由来は?
- IGZO液晶は半導体により超高画質を実現
IGZOとは?
IGZOは、シャープが世界で初めて量産化に成功したたもので、
人為的に創り出された透明な酸化物半導体のことを指します。
実は液晶関連技術ではなく、「半導体デバイス技術」という分野の新技術なんです。
世間では液晶技術だと思っている節が多いですが、意外ですよね。
主にIn(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)、O(酸素)などの物質で構成されているらしいです。
細かいことまではわからないですが、どちらかというと「化学」の分野に近いでしょうね。
なので、「IGZO」は液晶技術ではなく、半導体のことになります。
この半導体を用いて開発された液晶の事を俗にいう「IGZO液晶」と言うそうです。
ちなみにIGZOはシャープ独自に開発したものであるかのような印象を受けますが、
実は基本特許は取得しておらずIGZOという名前を商標登録しているらしいです。
IGZOの名前の由来は?
前述の「IGZOとは?」を読むとなんとなく由来に察しがつくと思いますが、
半導体が構成されている物質の頭文字をとっています。
「インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)から構成される酸化物(O)の「I」、「G」、「Z」、「O」。
「IGZO液晶」という言葉を見たら、上記の物質でつくられた液晶なんだな~と思っていただければよいでしょう。
IGZO液晶は半導体により超高画質を実現
「シャープのIGZO液晶」は超高画質できれい、という言われ評価が高いです。
その秘密はやはりIGZOという半導体そのものにあります。
秘密はIGZOの結晶構造に隠されている
IGZOは独自の結晶構造を持っていて、とても微細での緻密な粒で構成されています。
この精度の高い微細な粒により電子の伝達速度を
従来の液晶モニタと比較して、20~50倍ほども高くすることができるようです。
さらに、微細な粒の結晶なので液晶のドット数を高めることでき、
実質、IZGO液晶を採用した端末は超解像度になるわけで、液晶そのものスペックが高くなります。
近年多くなりつつある小型な端末でも解像度が高く、
超高画質なスマホ・タブレットを開発できるのはこのIGZの技術によるところが大きいのでしょう。
液晶業界では革新的な技術としてかなり注目されています。
IGZO液晶のメリット
- 高精細化
- 省電力化
- タッチパネルの高感度化
ざっとあげてみると「IGZO液晶」のメリットはこのような感じになります。
結晶の密度が高いので、高精度な液晶モニタを実現できますね。
あとは電子の伝達速度が高く、送電効率が高くなるので省電力にも効果があります。
そしてタッチパネルでは感度が命です。
IGZO液晶ではタッチパネルの感度が大きいという特徴があります。
IGZO液晶のデメリット
大してデメリットがあるわけではないようですが、
やはり結晶構造が非常に細かいので開発において取り扱いが非常に難しいところです。
シャープは量産化に成功しているので開発コストは他社と比べ少ないと思われますが、それでも難しい技術であることには変わりはないのでしょう。
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