CentOSインストール!CUIになる原因!GUIにする方法!
インターネットからLinuxのCentOS 6.5をダウンロードして
インストールしたときのお話。
手順通りインストールをしたが、
いざCentOSを立ち上げると、なぜかCUIになっている。
なんだこりゃ・・・!
実は、インストールの仕方によっては、この状態になってしまうらしい。
CentOSのCUIをGUIに切り替える方法!
なぜこうなってしまうかというと、インストールの方法によって
TEXTモードというものがインストールされる。
つまりGUIのプログラムがインストールされていないということ。
Linuxはコマンドを使うのが主体であるが、やはりGUIで操作したいという場面も出てくる。
では、どのようにしてGUI表示のCentOSにすればよいのでしょうか?
調べてみると、簡単にGUIに切り替える方法が載っていました。
この方法はCUIでインストールしたCentOSを後からGUIに変更することができる。
パッケージのインストールでGUI化!
まずrootユーザでログインします。
パスワードはインストール時に設定したものを使う。
ログインが完了したら、パッケージを順々にインストールしていきます。
ネットワーク接続する必要がありますので、ご注意下さい。
もし、ネットワークにプロキシが設定されている場合は、
こちらの記事を参考に、プロキシサーバの設定を行なって下さい。
この記事ではネットワークが正しく接続されている状態を前提に進めますので、
途中でエラーが出る場合は、ネットワークの設定を疑って下さい。
CUIのCentOSをGUIに書き換える!コマンドで速攻!
1 2 3 | # yum groupinstall "X Window System" # yum groupinstall "Desktop" # yum groupinstall "General Purpose Desktop" |
流れは上記の3つのコマンドを順番に入力するだけで、作業は終わりです。
途中何度も、以下のような確認メッセージが表示されます。
続行する場合は、「y」を入力し、エンターキーを押します。
処理が終わるまで、そのまま待つだけです。
上記で掲載していますコマンドを3つ実行し、
Completedというメッセージがそれぞれ出るまで、進めます。
これでGUIプログラムのインストールは完了です。
CentOSの起動方式を変更する!inittabの仕組み!
このまま再起動しても、GUIモードでCentOSは起動してくれないので、
起動方式の設定を行う必要があります。
以下のコマンドを実行して下さい。
1 | # vi /etc/inittab |
Linuxのブートの制御ファイルを書き換えます。
コマンドを実行すると、ファイルに記述された内容が表示されますので、「i」キーを入力する。
画面下にINSERTという表示に切り替えれば、成功。
この状態で文字入力ができるようになります。
下記の写真の赤枠の行を探して下さい。
1 | id:3:initdefault: |
の行を探し、「3」とかかれた箇所を「5」に変えます。
1 | id:5:initdefault: |
書き換えが終わったら、
escキーを入力し、以下のコマンドを実行してファイルを保存します。
1 | :wq |
ここまで作業を終えれば、OSの再起動後にGUIで起動するようになります。
最後に再起動コマンドを実行しましょう。
1 | reboot |
以下のようにCentOSが起動すれば、完了です。
rootユーザでログインすることができます。
おまけ!Linuxのブートの仕組み!inittabとは?
興味のある方だけご覧下さい。
inittabの仕組みについて、考えてみましょう。
Linuxの起動の流れ
パソコンの電源が入ると、まずBIOSを読みに行きます。
その後、ハードディスクのMBRなどに制御を移行します。
この時、OSを立ち上げるために必要なブートローダーというものを読む。
基本はWindowsと同じであるが、
Linuxの場合、MBRに書き込まれているブートローダ(LILOやGRUB)を起動し、
カーネルを呼び出すのが一般的です。
カーネル起動後の処理のプロセスは以下の通り。
- 各種デバイスなどの初期化
- initプログラムなどの起動
- ブート時の処理
- rcスクリプトの実行
このようなに、一度各種デバイスのドライバを初期化し、クリーンな状態にする。
initプログラムはWindowsでいうサービスのようなもの。
OS立ち上げ時に自動で実行する。
OSを安定させるために、最終調整が行われ、完了後、パソコンを利用できます。
initプログラムって何?initを定義するinittab
それでは本題。
inittabはinitプログラムが行う処理を定義したものです。
各種confファイルのようなものだと考えればわかりやすいでしょう。
/etc/inittabの各行は、
1 | id:runlevel:action:process |
という書式で書かれています。
id
エントリの識別子。一意な文字列で定義。
runlevel
ランレベルの指定で、1から6までの数字が指定できる。
action
プロセスの起動または終了時の動作。actionの内容は決められた文字列を記述する。
process
起動するプログラム名。
本記事で紹介しましたinittabの書き換えは、
このランレベルを変更により権限を持たせ、GUIのCentOSを立ち上げるといったものでした。
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