グラフィックボードの規格と性能比
グラフィックボードの規格について
市販されているグラフィックボードやグラフィック機能にどんなものがあるのでしょうか。
販売しているメーカーはたくさんありますが、グラフィックの中核であるGPUを開発しているメーカーは2社だけです。
技術革新や販売競争の末、たったの2社になってしまいました。
ちなみにGPUが同じなら、どのメーカーが開発したグラフィックボードでも、同じような性能になります。
グラフィックボードの性能はこのGPUが大きく関わってくるのです。
GPUについてはGeForce系とRADEON系の2種類があります。
GeForce系のグラフィックボード!
GeForce系グラフィックチップ(GPU) GeForceとはnVIDIA社の開発したグラフィックチップで、3Dグラフィックの表示性能に優れます。 低価格のものからハイスペックなものまでラインアップがあり、 最も普及しているため、多くのゲームがこのGeForceを基準に開発されています。 映像・動画面に関しては、RADEONに劣ってましたが、現在は大差はない。 平面(2D)画像の処理に関しても安定しており、どちらかというと汎用向け・ゲーム向けといった感じです。 |
GeForce 2 シリーズ | 2000~2001 | 2000年前後に発売された、前世紀のタイプとなります。 |
GeForce 3 シリーズ | 2001~2002 | GeForce 2シリーズの発展型で、2002年頃に登場しました。 旧式であるが、基本的には高性能/高価格なタイプでした。 |
GeForce 4 シリーズ | 2002~2004 | 2003年頃に広く普及したタイプです。 GeForce 3よりも安価で、 バリエーションが多く、人気を集めた |
GeForce FX シリーズ | 2003~2005 | 2003~2004年にあたりに登場したタイプです。 以降のWindowsのグラフィック機能の基本システム 「Direct X9」に対応。 最上位なものはGeForce 6000シリーズなどの後発型に匹敵する性能。 |
GeForce 6000 シリーズ | 2004~2005 | 遂に「PCI Express」という新型の規格に対応。 従来の規格「AGP」 タイプも後に発売されています。 廉価版タイプから高価格タイプまで幅広く発売されました。 |
GeForce 7000 シリーズ | 2005~2008 | 2005年に登場したタイプとなります。 「SLI」という VGAを2枚使用して高速な処理を行う技術に対応。 一時期、主流となったグラフィックぼーどのひとつである。 |
GeForce 8000 シリーズ | 2007~2010 | 2006年末に登場したタイプです。 Windows Vistaで導入された新システム「Direct X10」に対応。 高性能型であるが、高価格で、消費電力もかなり高めである。 後に低価格版も登場し、広く普及しました。 |
GeForce 9000 シリーズ | 2008~2010 | 2008年に登場したモデルがこちらです。 基本的には8000シリーズと同等の性能。 型番が上がったものの、性能上はあまり変化なし。 |
GeForce GTX 200 シリーズ | 2008~2011 | 2008年の中期に登場。GeForceシリーズの新設計タイプです。 様々な新機能が追加されており、従来型とは構造が異なります。 当初は高性能型という感じでしたが、後に幅広いタイプが発売。 長期間、人気を誇った製品だった。 |
GeForce GTS 200 シリーズ | 2009~ | GeForce 9800の改良型/改名型です。 GeForce GTXが登場し、それまでの高性能型であっ GeForce 9800をGTSに改名。 9800を改良し、再設計により消費電力の低減を実現。 新機能にも対応しています。 |
GeForce GT シリーズ | 2009~ | GeForce 9400/9600に相当する、廉価型の製品。 GeForce 9000シリーズの下位・中間クラスのものをベースに、 GTX シリーズの技術を投入して改良したモデルである。 これ以降、高価格型=GTX、中間型=GTS、低価格型=GT と言う名称になりました。 |
GeForce GTX 400 シリーズ | 2010~ | Windows7の新グラフィック機能「Direct X11」 に 対応した製品です。 内部設計が新しくなっており、全体的な性能が向上しています。 |
GeForce GTX 500 シリーズ | 2010~ | 2010年末に登場した、新型のVGAです。 内部機構はGTX 400シリーズとほぼ同等で、 GTX 400の改良型のような位置付け。 内部の最適化、少々性能向上、GTX 400シリーズの問題点だった 発熱量や騒音の軽減などが行われています。 |
GeForce GTX 600 シリーズ | 2012~ | 2012年の春に登場した、新型のVGAです。 多数の新技術が追加されており、内部設計も強化されている。 GeForce 500と比較して特別向上している程ではないのですが、 消費電力が大幅に軽減されて、同じ電力での性能は約2倍に向上。 新技術に関しては「今後の製品導入」といった感じです。 |
GeForce GTX 700 シリーズ | 2013~ | 2013年の春に登場した、新型のVGAです。 以前から開発されていた「GK110」と呼ばれる新型コアを搭載。 また、温度に応じて性能を調整する機能や、 ファンの振動を抑えて騒音を減らす機能などが追加されています。 従来型より、さらに性能を向上させ、ビデオメモリの速度も強化されました。 超高価格のモデル「GeForce GTX TITAN」も登場しています。 |
GeForce GTX 900 シリーズ | 2014~ | 2014年の秋から登場した、新型の VGA です。 Maxwellと呼ばれる改良された新型コア採用。 省電力が大幅に軽減されています。 様々な新グラフィック技術に対応し、高解像度への最適化も抜群。 デスクトップPC用のGeForceには800シリーズがなく、 900シリーズになっています。 |
性能早見表
上位型 | 上部(旧) | Ultra > GTX > GTS > GT > GS > (表記なし) > XT > LE | 下位型 |
上部 | GTX > GTS > GT > G | ||
下部 | 80 > 70 > 60 > 50 > 40 > 30 > 20 > 10 |
GeForceシリーズには、同じ型番でもバージョンがあります。
このバージョンによって性能が違ってきます。
上記の表の見方ですが、
○最近のグラフィックボードの場合 : 上部 + [各シリーズの番台] + 下部 例えば、 GeForce GTX 680の場合、GTX + 600シリーズの6 + 下二桁の80となり、 [上部]の文字 + N (Nは各シリーズの先頭の数字) + [下部]の数値 つまり、表を見ると最上位の型ということが分かる。 要するに、GTX 680は最上位型、GTX 670は上位型、GTX 660と続いてGTX 650は下位型である。 また、各シリーズの数字の下に「Ti」という表記が付くと、付いていないものより性能が高くなる。 GTX 560TiとGTX 560ならGTX 560Tiの方が性能が高い。 |
○旧式のグラフィックボードの場合 : [各シリーズの番台] + 下部 + 上部(旧) 例えば、 GeForce 6800 Ultraの場合、6000シリーズの6 + 下二桁の80の後ろに0を付与 + Ultraとなり、 N (Nは各シリーズの先頭の数字) + [下部]の数値 + [上位(旧)]の文字 つまり、表を見ると最上位の型ということが分かる。 要するに、6800 Ultraは最上位型、6800 GTXは上位型、その次に6800 GTSという流れである。 また、6800とだけで、[上位(旧)]の文字が付いていないものは、表の(表記なし)に該当する。 |
RADEON系のグラフィックボード!
GeForce系グラフィックチップ(GPU) GeForceとはnVIDIA社の開発したグラフィックチップで、3Dグラフィックの表示性能に優れます。 低価格のものからハイスペックなものまでラインアップがあり、 最も普及しているため、多くのゲームがこのGeForceを基準に開発されています。 映像・動画面に関しては、RADEONに劣ってましたが、現在は大差はない。 平面(2D)画像の処理に関しても安定しており、どちらかというと汎用向け・ゲーム向けといった感じです。 |
RADEON 7000 シリーズ | 2000~2001 | GeForce 2シリーズに対抗する製品でした。 かなりの旧型です。 |
RADEON 8000 シリーズ | 2001~2003 | 2002~2003年頃のタイプです。GeForce 3に匹敵する性能です。 「映像ならRADEON」という認識がここで生まれました。 |
RADEON 9000 シリーズ | 2001~2004 | 種類が豊富で、2001年~2004年頃にかけて長期的に発売されていました。 後期型はWindowsのグラフィックシステム 「DirectX 9」に対応。 |
RADEON X シリーズ | 2004~2006 | 新型の規格の取り付け部の「PCI Express」対応。 GeForce 6000に相当するタイプとなります。 低価格モデルはかなり安く、コストパフォーマンスに優れ、安価なパソコンで多用されていました。 |
RADEON X1000 シリーズ | 2005~2007 | 2005年に登場したモデルとなります。 GeForce 7000に相当するタイプですが、 やや性能面で劣っていました。 新しいグラフィック技術に対応しています。 |
RADEON HD 2000 シリーズ | 2007~2008 | 2007年に登場した GeForce 8000シリーズに匹敵する性能を持つVGAです。 Windows Vistaの登場に合わせ、その新機能「DirectX 10」に いち早く対応した製品。 名前もXからHDに変わりました。消費電力が非常に高かったのが欠点です。 |
RADEON HD 3000 シリーズ | 2008~ | 2007年末から登場したRADEON HD 2000シリーズの改良型。 HD 2000シリーズと比べて性能に大差はない。 消費電力の低減や新技術への対応などが行われています。 |
RADEON HD 4000 シリーズ | 2008~ | 2008年の夏から登場したRADEON HD 3000シリーズの改良型となります。 HD 2000~4000は機能はほぼ同等で、基本性能のみ向上。 新技術への対応と設計の最適化により、コストパフォーマンスが向上。 |
RADEON HD 5000 シリーズ | 2009~ | 2009年の秋から登場したモデルです。 Windows 7の登場に合わせ、最新機能「DirectX 11」に最初に対応した製品。 基本性能も格段に向上し、従来の製品よりも高性能となっている。 上位型は消費電力とサイズがかなり大きいため、搭載できるパソコンが限られていました。 |
RADEON HD 6000 シリーズ | 2010~ | 2010年の秋に登場したモデルです。 中間のモデルが先行して発売され、上位型が後に登場した。 中身の構造は新しくなっていますが、性能面にはHD 5000シリーズと大差ありません。 |
RADEON HD 7000 シリーズ | 2012~ | 2012年初頭から登場したRADEONシリーズの新型です。 従来と大差はないが、内部設計の改良によって消費電力が軽減。 新型の取り付け部「PCI Express 3.0」への対応が行われています。 |
RADEON R9 200 シリーズ | 2013~ | 2013年末から登場したRADEONシリーズの新型です。 GeForce 700シリーズに対抗して開発された。 新型になったGeForce 700とは違い、 RADEON HD 7000シリーズの改良型です。 性能に大きな変化はないが、やや低価格になったのが特徴です。 |
性能早見表
上位型 | A段(旧) | XTX > XT > Pro/GT > XL/GTO > (表記なし) > SE/VE | 下位型 |
B段 | 900 > 800 > 700 > 600 > 500 > 400 > 300 > 200 | ||
C段 | 90 > 80 > 70 > 50 > 30 > 10 |
RADEONシリーズには、同じ型番でもバージョンがあります。
このバージョンによって性能が違ってきます。
上記の表の見方ですが、
○最近のグラフィックボードの場合 : [各シリーズの番台] + B + C 例えば、 RADEON HD 6890の場合、6000シリーズの6 + 下三桁の800 + 下二桁の90となり、 N (Nは各シリーズの先頭の数字) + [B段]の数値 + [C段]の数値 つまり、表を見ると最上位の型ということが分かる。 要するに、HD 6890は最上位型、HD 6880は上位型、HD 6870と続いていく感じである。 また、HD 6990はHD 6890の改良型という感じにもなります。 |
○旧式のグラフィックボードの場合 : [各シリーズの番台] + B + A(旧) 例えば、 GeForce X600 XTの場合、XシリーズのX + 下三桁の600 + XTとなり、 N(Nは各シリーズの先頭の文字or数字) + [A(旧)段]の数値 + [C段]の文字 つまり、表を見ると上位の型ということが分かる。 要するに、X600 XTは上位型、X600 GT は中型、その次にX600 LTという流れである。 また、X600とだけで、[A段(旧)]の文字が付いていないものは、表の(表記なし)に該当する。 |
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