HDDの規格は?
HDDの規格について
2003年以降に登場した、新しいタイプのデータ転送の規格が、「シリアルATA」。
一般的には略して「SATA」とも呼ばれます。
従来の規格が、ATAといいます。その取り付け部分のことをIDE。
SATAの特徴は接続端子がL字の形をしているところです。
SATAとATA(IDE)の違い
ATAと比べて一度に大量のデータを送れる上に、
「データを送りながら貰う」という双方向同時の送受信が可能になって、速度も向上しています。
ATA100と比べると、シリアルATA(1.5Gbps)は約3倍のデータ転送速度を持っています。
さらに2005年には、シリアルATAの上位版「シリアルATA2.0 (SATA2.0)」が登場しました。
データ転送速度はシリアルATAのさらに2倍(3Gbps)で、データの読み込み効率の向上や、
データの保護機能の追加など、様々な新機能が搭載されました。
技術の進化やSSDという新しい記憶媒体の普及によって、SATA2の性能では追い付かなくなりました。
そのため、2010年からは、さらに上位の「シリアルATA3.0 (SATA3.0)」も登場しました。
SATA2.0よりもさらに2倍の転送速度6Gbpsでデータのやりとりが可能となりました。
SATAの取り付け部分と、旧式のATAの取り付け部分(IDE)は形状が全く違うため、
SATA規格のハードディスクをATAを使うマザーボードに取り付けることはできません。
ただし、SATA規格の場合は上位・下位の互換性がある為、SATA3.0の取り付け部分に、
SATA2.0やSATA(1.0)のHDDを付けることは可能です。
尚、マザーボードにHDDを接続するにはSATAケーブルを使用します。
HDDのインチサイズについて
HDDの大きさには3.5inch(インチ)と2.5inch(インチ)というものがあります。
基本的にデスクトップ用が3.5inchを、
ノートパソコンはスペース的な問題があるため2.5inchを付けます。
3.5inch HDD | HDDが一般に流通しだした1990年以降からの主流のHDD。 デスクトップパソコンやサーバーのハードディスクとしてに用いられています。 |
2.5inch HDD | 主にノートパソコン用ですが、低電力で対衝撃性などにも優れている為、 デスクトップパソコンやゲーム機などで用いられることがあります。 |
デスクトップパソコン用のHDDと、ノートパソコン用のHDDと思って頂ければ良いでしょう。
あくまでHDDの大きさの違いだけなのなので、
SATAケーブルで接続すれば、いずれのパソコンでも使用可能です。
ただし、2.5inchの方が小さいため、同等の性能の3.5inchとでは、平均的な性能は劣ります。
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