ヘリウムガスが封入されたHDDとは?平均故障間隔が長く信頼性の高い製品!HGSTの最新技術HelioSealプラットフォーム採用のUltrastar!
ハードディスクメーカーのHGSTがヘリウムガス封入技術「HelioSealプラットフォーム」を
採用したというHDDを発表したようです。
今のところ2製品発表されており、容量が6TBの「Ultrastar He6」と
8TBの「Ultrastar He8」のモデルです。
いずれも平均故障間隔(MTBF)が250万時間を超えたという驚きの数値がが出たそうです。
ヘリウムガス封入技術を活かした信頼性の高いHDD
ヘリウムガスと聞くと、よく遊びで声を変えるときに使ったりしますね。
空気中の気体と密度や性質が異なるため、ヘリウムガス内での音声の速度に違いが出てきます。
この違いによって声が変わったように聞こえるというものですね。
化学的にはヘリウムガスはとても安定した期待で希ガスに分類されます。
このヘリウムガスをHDDに封入する意図はなんでしょうか?
順を追ってみていきましょう。
HDDの内部構造に意味がある
HDDは機密な構造でできており、内部は密閉されています。
HDDで使われる磁気ディスク及びヘッダはとても繊細な部品です。
もちろん振動や衝撃に弱いものですが、実は水分にも弱いのです。
ですので、HDDを無理やりこじ開けたりすると空気中の水分を吸収してしまい壊れます。
ヘリウムガスを封入による品質向上
たいていのハードディスク製品はただ密閉しているだけですが、
今回紹介していますHGSTの発表したHDDでは、ヘリウムガスを封入しているそうです。
前述である通り、ヘリウムガスは安定した気体です。
まずこの安定した気体というのがポイントで、ヘリウムガスを利用すると、
HDD内の各部品の酸化を抑制することができるのです。
空気中では、酸素が含まれるので、ものは酸化しやすいですよね。
ヘリウムガスを利用することで内部の部品が酸化しにくくなる、
つまり、部品の劣化を抑えることができます。
よって耐久性の高いHDDを実現できるのです。
ヘリウムガスを封入する技術を「HelioSealプラットフォーム」と呼ぶそうです。
ヘリウムガスをHDD内部に封入するメリット
HelioSealプラットフォームでは、ヘリウムガスをHDD内部に充填することで、
プラッタの回転に使う消費電力を約23%も削減できるそうです。
また、ストレージ密度の向上やHDDの発熱量の削減したり、
密閉することによる耐久性の向上を実現できます。
HGSTは、これまでにHelioSealプラットフォームを採用したHDDの出荷累計が100万台を達成しました。
近いうちに10TBモデルを製品化する予定です。
2017年にはエンタープライズ向け製品のHDDの約50%がヘリウムガス充填モデルになるとのことです。
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