ADATAのPremier SP550のベンチマーク!SSDの速度性能や耐久性をレビューと評判!
ADATA製のSSD 『Premier SP550』の240GBモデルの商品レビューをしたいと思います。
こちらの製品ですが、ADATAの広報担当の方からのご依頼で、無償提供されたものになります。
依頼を承諾すると2日程度で台湾支社より私の自宅まで届きました。
フェデックスより国際郵送されてきました。
段ボールを開封したところ、封筒とSSD本体が入っていました。
レビュー依頼の頂いたPremier SP550ですね。今回はこちらのレビューとなります。
ADATAのSSDとオリジナル製品が入っていました
こちらが届いたSSDとなります。
シンプルなパッケージにADATAのロゴが印象的です。
モチーフとなっている鳥のデザインは実はハチドリなんですよ。ホバリングしながら花蜜を採取している様子はなんとも可愛らしいですよね。
ロゴの配力がカラフルで鮮やか印象からカワセミだと連想してしまう人が多いようです。
あとは台湾製のADATAの非売品グッズ(メモ帳とボールペン)まで入っていました。
段ボールの中に入っていたものは以上です。
ありがたくレビューの方をさせて頂きたいと思います。
SSDの概要
Premier SP550は約1年前にリリースされた比較的新しいモデルのSSDです。
本体の材質はプラスチックで、さらに薄型の為、他の製品よりもとても軽量な印象です。
本体の厚みは約7mm程度で重量は42.5gでした。
実際に手で持ってみると良くわかりますが軽くて薄い感じがします。他にSSDを5種類持っていますが、持ち比べをしても、Premier SP550の方が軽いですね。
薄くて軽いことは悪くないことですが、ちょっと不安になってしまいます。
SSDは本体と防振プレート、添付文書が入ったシンプルさ。
特に他社製品と比べるところはないですが、PCケースに取り付けるためのねじが入っていると良いかもしれませんね。
さて続いてはメーカーが公開しているSSDの性能値です。
最大読み込み速度 | 560MB/s |
最大書き込み速度 | 510MB/s |
タイプ | TLC方式 |
読み書きの速度はそれなりにパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
ただ書き込み方式にTLC NANDフラッシュを採用しているので、やや信頼性に欠ける点がありそうです。
その分生産コストを下げられる特徴があるので販売価格を見て頂ければわかる通り、コストパフォーマンスには非常に優れていると思います。
ベンチマークの検証環境
SATAはIDEモードで動作テストを行ないましたが、ACHIモードと比べてややパフォーマンスが下がると思います。とはいっても微々たる差でしょうが、ご了承下さい。
- マザーボード:ASUS P8Z77-V DELUXE
- プロセッサ:Intel Core i7 2600K
- SATA動作モード:IDE
- 転送速度:6Gb/s (SATA3.0)
Crystal Disk InfoもCrystal Disk Markも定番中の測定ツールですね。
- Crystal Disk Info v5.1.2
- Crystal Disk Mark v7.0.2
- Paragon Backup & Recovery 2011
- ベンチマークによる処理パフォーマンス速度の計測
- ディスクのクローン化による負荷テストとその温度
ベンチマークによる処理パフォーマンス速度の計測
ディスクのベンチマークソフトは定番の「Crystal Disk Mark」を使用しました。
まずはパフォーマンス結果からです。
Crystal Disk MarkでSSDのベンチマークテスト
読み込み速度も書き込み速度もメーカーの指標値までパフォーマンスは上がらなかったものの、それなりに安定した性能であることがわかると思います。
読み込みが555.5MB/sに、書き込みが495.8MB/sと悪くない速度性能が出ています。
とりわけ速度が速いというわけではありませんが、それなりにパワーはあると感じましたね。
ACHIモードで動作させれば、もう少しパフォーマンスが上がるかもしれません。
Crystal Disk Infoでのベンチマーク時の温度を比較
さて、Crystal Disk Markでディスク性能を測定している際のSSDの内部温度の測定に入ります。
アイドル時の温度は26℃ 続いてベンチマーク中に測定した最高温度は32℃アイドル時からベンチマーク時の温度の差は6℃でした。
そこまで温度は上がっていないと判断はできますが、果たしてこれが低いと言えるのか高いと言えるのかは正直微妙なところです。
本体の材質や造り、価格など考えると放熱性はそこまで高くないような気がします。
ディスクのクローン化による負荷テストとその温度
130GB程度使用しているOSをまるごとクローンした時の負荷具合を測定します。
今回使用したツールは「Paragon Backup & Recovery 2011」というバックアップ用のソフトウェアです。
ディスクのバックアップをとる際にはとても重宝しています。
今回使用するのは2011年版ですが、最新版は2015年となっています。個人的に2011年の方がインターフェースが好きなので愛用していますが、そろそろ新調しないと、ですね・・・。
さて、このソフトでディスクのクローン化をしている際の温度状況を測定していきます。
SSDに書き込みをしている様子は以下の通りです。
ディスク書き込み時にCrystal Disk Infoで同じく温度を計ります。
Premier SP550のレビュー記録の中で、高負荷時にSSDが高温になるという報告例が挙がっていましたが、私の環境では特に問題はありませんでした。
モニターで監視していましたが最高42℃まで上がっただけで、それ以上高温になることもなく無事書き込みが終わりました。
処理中にSSDを直接手で触れてもみましたが、あったかい程度でした。
まとめ
メーカーが公表している性能値には及ばなかったものの、SSDの性能としては十分出ていました。
高性能とは言い難いところですが、お手頃な価格で手に入るという点では魅力的な商品だと思います。
低予算で且つ、それなりの性能のマシンを組みたい方には向いているでしょう。コストパフォーマンスには優れています。
一方で耐久性や信頼性については少し不安なところもあります。
TLCを採用している点や薄型軽量を意識し過ぎているような節があり、大きな処理をする場合には注意が必要かもしれません。
ベンチマークの際には気になるところは特にありませんでしたが、やはり製品の材質や形状などによって冷却性が損なわれているような感じがしました。
こうした安価なディスクは好みが分かれると思われます。
繰り返しますが、Premier SP550はコストパフォーマンスに非常に優れた商品だと思いました。
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