古いIE6、7対応のおすすめWordPressテーマはどれ?レイアウト崩れのないレガシーブラウザ対策方法!
サポートが切れた今わざわざ古いIEを考慮したウェブデザインを構築する必要はだいぶなくなってきているように思えます。
最近のウェブサイトの事情を見ると数年前よりもHTML5やCSS3に移行しているページも多く出てきており、古いIE、特にIE6、7を無視したデザインのサイトの絶対数が増えたことでしょう。
企業のウェブページも見てみるとほとんどのところがモダンブラウザに力を入れている感じです。
古いIEを捨ててウェブデザインを構築してよい?
ウェブブラウザのシェア率も「Windows XPサポート切れ」「Windows 10無償アップグレード」など近年の動向により大きく変化し始めています。今年に入ってから特に古いIEが激減し始めているようですね。
ここでいう古いIEとは具体的にIE8以下のことを指します。
ウェブ屋さんにとっては嬉しいことだと思います。
これまで古いIE用にウェブページの最適化を血眼になって作業してきたウェブデザイナーの方にとっては手間が減るかもしれませんしね。
やったことある人は分かると思いますが、古いIE用にウェブページを最適化するのは非常に手間で工数がかかりますし、なによりもうまくいかないことが多いのでストレスが溜まってしまいます。
逆に最適化に注力しすぎるとモダンブラウザで観た時のウェブデザインも味気ないものになることもありますし・・・。
IE8以下はHTML5やCSS3には対応していませんのでどうしてもこの差が明るみに出てしまいます。
でも本当に古いIEを無視したウェブデザインでよいのだろうか?
これからウェブサイトを構築する際、モダンブラウザのみを意識した作り込みでよいのか正直わからないところなんですよね。
なぜ古いIEはウェブ屋さんに嫌われるのか?
そもそも古いIEはウェブ屋さんになぜ嫌われているのでしょうか?
主な理由には以下が挙げられますね。
- IE独自の不具合や仕様が多すぎる
- HTML5・CSS3などの主流の規格に非対応
IE独自の不具合や仕様が多すぎる
とにかく不具合が多いんです。
マイクロソフト社製ということもあり、これまでのWindows OSには当たり前のように導入されていたブラウザですが、古いIEほど既知の不具合が多く、都度対応するのが難しいものです。
さらにIE自体のバージョンアップはOS依存しているので、
古いOSをずっと使っているユーザは古いままのIEを使用することになります。
まあ、IEだけに特化したウェブページを構築すればよいことなのでしょうが、他のChromeやFirefoxなどのブラウザで閲覧した時にデザイン性が損なわれたり、他のブラウザで動作しなかったりするので、それそれで大問題ですよね。
とにかく古いIEはトラブルメーカーなんです。
HTML5・CSS3などの主流の規格に非対応
最近の主流である規格HTML5とCSS3。
ウェブデザインの質を大幅に向上させることができる素晴らしいものでありますが、IE8以下は完全非対応で、IE9も一部は利用できるものの不完全というのが現状です・・・。
もちろん古いIE用にHTML5とCSS3が利用できるような更新プログラムなんてものもリリースされないので、なんともなりません。
HTML5とCSS3を重視して作り込んだウェブページを古いIEで閲覧するととんでもないことになります。
htcファイルなどでハックして騙し騙しにHTML5やCSS3を擬似的に対応なんてこともできちゃいますが、完全ではありませんし制限もありますので、これも悩みの種のひとつなんですよね。
古いIEを利用するユーザ層は?
なぜサポート終了した古いIE6や7、8がなくならないのか?
ブラウザのシェア率を見てもかなり減少したというのにも関わらず利用してるユーザもいるにはいます。
IE8に限っては初期のWindows 7を利用している場合は、標準搭載されている為、どうしても利用されてしまうケースがあるのでしょうが・・・。
大きな理由は以下の通りです。
- ITリテラシーの低いパソコン利用者の方
- 古い業務システムが稼働しておりIE6、7でないと動作しない
ITリテラシーの低いパソコン利用者
パソコンの基本的な操作がある程度できる方ならば、古いOSやアプリケーションなどを更新することができますが、パソコンが不得意の方やITリテラシーの少ない方の場合、そういった作業ができません。
そして、もしかしたらですがそれらのプログラム類のサポートが切れていることさえもわからないというケースも考えられますね。
パソコン購入した当初から初期設定のまま。その状態で使い続けている方ももしかしたらいらっしゃるのかもしれません。
一般的にはセキュリティーも危ういものを特に理由もなく使い続けるということはしないでしょう。
古い業務システムが稼働しておりIE6、7でないと動作しない
企業・法人だと古くから稼働させている業務システムがあり、IE6、7などの古いブラウザではないと動作しないというケースもあります。
実際に私の会社も老朽化している古いシステムが今でも稼働しており、IE6、7がなくならないです。
ちなみに社内のイントラページのブラウザ別のアクセス記録のセッション数を解析したところ、7割近くがIE8以下でした・・・。
全体の半数はIE7以下と未だに古いIEが使われているのが現状です。
まあ、企業内の話ですので、社内イントラページでない限り、個人レベルのウェブサイトなら気にしなくてもよいかもしれません。
結論から言うと古いIEを完全切り捨てるのはもったいない!
古いIEの利用者はアクセスしてくる訪問者のたった数%にあたりますが、それでもアフィリエイトや広告収益でお金を稼いでいる方にとってはもったいないと思います。
特に前者の「ITリテラシーの低いパソコン利用者」にあたる層は収益に大きく関わることもあります。
というのも彼らは素直に広告や商品リンクに反応してくれますし、他のユーザ層と比べると反応率が高いという傾向があるんですよね。
ウェブコンテンツのユーザアクション数の流入に大きく影響する顧客とも言い換えられます。
要するに顧客層の中では最も重視しておきたい人達になります。
例えサポートの切れた古いIEでもある程度はウェブページが観れるくらいには対策をしておくべきではないかな、と思います。
つまるところレイアウト崩れなど閲覧不可能に陥らない対策をね。
IE6、7を考慮したおすすめのWordPressテーマはどれ?
長くなりましたがここからが本題です。
まず目的ですが、IE6や7などの古いIEでも最低限ウェブページが見れる・読めるという部分を重視します。
もちろんモダンブラウザの通りのレイアウト・デザインは適わないことが多いですが、ウェブコンテンツが見れるだけでも整理しておきたいですよね。
今回はWordPressのテーマでこれらが実現できるものを検証したいと思います。
有名どころのWordPressテーマをいくつかご紹介し、IE6や7などのレガシーブラウザで表示した際の私個人の評価を記載します。
賢威6
IE6、7での表示の良さ
堅実的な造りで幅広く愛されている万能のWordPressテーマです。
SEO対策が施されており、超強力なテーマであるが故、一度使用すると手放せなくなるほどでした。標準で5種類のテンプレートが用意されております。最新ブラウザはもちろん古いブラウザでもほとんど見た目が変わることなく綺麗に表示されます。HTMLタグの構造がシンプルであるため問題なくIE6、7で表示させることができます。
またデザインのカスタマイズをする際も比較的簡単でレガシーブラウザと調律を図りながら行なうことができるので評価は5です。
賢威7
IE6、7での表示の良さ
賢威シリーズの最新版で現在主流となっているのがこの「賢威7」です。
SEO対策の効果は相変わらず抜群で強力なWordPressテーマであることに変わりはないですが、CSS3やHTML5の機能をさらに付加しておりデザイン性が強化されています。
LPが初期で実装されているなど、ブログライターが欲しい機能が標準で搭載されています。
ところがレガシーブラウザでは非対応のCSS3やHTML5を多く使っている為、「賢威6」と比べると、IE6、7で表示したときのウェブページの見た目がやはり劣ってしまいます。
レイアウトが大きく崩れているわけではありませんが、デザイン性が微妙になってしまうため、評価は普通の3です。
リファインSNOW
IE6、7での表示の良さ
リファインSNOWは情報商材の「ルレア」の付録として配布されたWordPressテーマで、有料版には「リファインPro」「リファインSNOW2」などがあります。有料版とさほど見た目の違いはないため、リファインSNOWで評価します。
こちらも賢威と並ぶほどの有名のWordPressテーマです。
デザインが凝っていてシンプルでいて見た目が美しく綺麗です。あまりカスタマイズをしなくても整ったデザインのウェブサイトが構築できるのがウリですね。
さてIE6、7で表示させた場合ですが、意外と綺麗に表示させることができます。
カスタマイズがし辛く、賢威6と比べるとレガシーブラウザに対応させながらデザインを改造するのが難しいため評価は4にしてあります。特にカスタマイズしない場合は評価5でも良いかもしれません。
ハミングバード
IE6、7での表示の良さ
OPENCAGEが販売している有料のWordPressテーマ。
賢威やリファインシリーズと比べると知名度は低いですが、そこそこ有名のテーマです。他のブログと差別化を図りたいならこういったテーマを利用するのも手ですね。
個人的にはデザインがとても気に入っており、愛用しているテーマのひとつとなります。デザイン性が優れておりどの端末で閲覧しても整ったレイアウトで表示されますし、アニメーションなどを加えてかっこよくすることもできます。
しかし残念なのがデザインを凝っているが故のデメリットで全くと言っていいほどレガシーブラウザに対応していません。
IE6、7で表示してみるとデザインはおろかレイアウトも崩れて表示されてしまうため古いブラウザを視野に入れたウェブサイトを構築する場合はおすすめできません。
但しデザイン性に関しては今回ご紹介したテーマの中では個人的にはトップクラスだと思っています。
レガシーブラウザ対応のウェブサイト構築なら賢威6がおすすめ
長々と記事を書いてきましたが、古いブラウザを視野に入れて高機能なWordPressサイトを構築するなら「賢威6」をベースにするのがおすすめです。
基本となるデザインが古いブラウザも考慮されて設計されている為、マルチブラウザ対策が非常に簡単です。
造りが堅実的なのでデザインのカスタマイズも容易で個性あるページにすることだって可能ですしね。
なのでIE6、7などの古いブラウザもある程度綺麗に表示できるWordPressサイトを構築したいなら「賢威6」を利用することにつきますね。
やはりデザイン性が凝っていいるテーマは当然レイアウトが崩れるケースがほとんどなので・・・。
個人的には「賢威6」を推します!
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