自作PCよりBTOゲーミングPCをおすすめする真の理由とは?
一昔前までは「自作PC」は独特な分野で、
パソコンにこだわりを求めたマニアックなユーザがシェアの大半を占めていました。
というのもある程度のパソコンの知識や技術が必要なため
万一トラブルが起きても自身で解決できるくらいの能力があることが前提だった為です。
その上で自分の趣味嗜好を凝らしてオリジナルのパソコンを組み立てるというのがセオリーなんです。
もちろん今も昔もその考えは全く変わっていません。
ゲーミング用途で自作PCを検討する人が増加
最近になって「自作PC」という分野がより一層広まり、注目されるようになった気がします。
その大きな理由として挙げられるのがやはり「ゲーミング用途で自作PCを組み立てたい」という要望です。
普通にお店でパソコンを買うのではなく、
PCパーツを自分で買い足して一から組み立てる選択をしている人が多いように思います。
もちろんパソコン初心者の方も含めましてね。
ということでコアな自作PCユーザ層とゲーミング用途でのユーザ層の二極化が目立っています。
なぜゲーミングユーザが自作PCを求めるのか?
需要がものすごく高まってきた自作PCですが、
ゲーミングパソコン目的に作る人が多みたいですね。
たびたび自作PCの見積もりや構成などの質問の問い合わせを頂きますが、そういった方達の組む理由の大半がゲーム目的だったりします。
さて、ゲーミングユーザが自作PCを求める理由について順番にみていきましょう。
臨場感あふれる3Dゲームを高画質で大画面でプレイしたい方は
やはりそれ相応のパソコンが必要になってきますよね。
近年のPCゲームは高解像度の3Dゲームがほとんどで、非常にリアリティーの高いものが多く快適にプレイするにはパソコンのスペックが高くなければなりません。
特にグラフィックの処理性能が高いパソコンではないと、処理落ちやラグなどで動きがカクついたりしてしまいます。
そこで飛びつくのが、カスタマイズ次第で最強パソコンが作れる「自作PC」という選択。
自作する組み立てられるゲーミングマシンのメリットと言えば、以下が挙げられるでしょう。
- 最高スペックのゲーミングパソコンが作れる
- プレイしたいゲームの推奨要件に自由に合わせることができる
- スペックや機能の取捨選択ができる
- グラフィックボードの選択、数を決められる
- おまけにパソコンのデザインまで決められる
ゲーミングパソコンが欲しいユーザからしてみれば当たり前のことですよね。
そんなこんなで自作PCへの関心度が高まっているのが現状でしょう。
彼らの中で「自作PC=ゲームを最高スペックでプレイできるパソコン」という公式が出来上がっているような気がします。
当然、店頭販売されているパソコンでは物足りませんよね。
パソコンのスペック云々というのも理由としては大多数ですが、
リアルタイムで繰り広げられるMMOなどのネット対戦や協力プレイでは「パソコンのスペックの差」も大いに影響してきます。
対人戦の多いことで知られるFPSというジャンルのゲームは待った!がないものなので、
わずかな時間の差で勝敗を喫する場面もかなり多いと思います。
もしそんな場面で、使っているパソコンがポンコツで処理が遅ければ、勝てるものも勝つことができません。
ゲームの腕前ももちろん重要ですが、ゲームの展開を優位に進めるにはそれなりのスペックのパソコンが必要になってきます。
パソコンが高性能であればあるほど、ゲームではほかのプレイヤーよりも優位にプレイできる。
これは切っても切れない常識になります。
そんな意味で彼らを自作PCへの道に駆り立てているのかもしれません。
自作PCにはたくさんのデメリットが!?
「好きなデザインのケースやパーツを選べる」「組み立てた方が安く作れる」など自作PCにはメリットがたくさんあります。自作を趣味にしている人はこういったメリットばかりを並べて主張することが多い傾向にあります。
パソコン初心者の方はこうした情報だけを見て、自作でゲーミングパソコンを作ろうと見切り発進してしまうかもしれません。
特にパソコン初心者に「自作したほうが安く済むよ」なんてアドバイスをする人間は信用できない。
正直に言うと、「自作PC」はパソコンの知識・技術がある程度必要で、
これまでパソコンについて深く触れてこなかったユーザには非常にハードルが高いものです。
自作する方がたくさんメリットがあるのは確かですが、デメリットもたくさんあることを忘れてはいけません。
自作のメリットを主張する人はいても、そのデメリットを言及する人が非常に少ないので注意が必要です。
ここからはパソコン初心者さんの目線で「自作PCをおすすめできない理由」を書いていきたいと思います。
自作PCをおすすめできない理由をまとめてみた
- パソコンの知識がとにかく必要
- パソコンが大好きではない人はやめるべき
- 自作PCの方が安くパソコンが手に入るという常識は今はウソ!
- PCパーツに保証はあってもパソコン本体に保証はない!
パソコンの知識がとにかく必要
ある程度の知識とはどれくらいの知識のことかわからない人が多いと思います。
「インターネットでYouTubeなどの動画を見れるくらい?」
「エクセルやパワーポイントなどで文書作成ができるくらい?」
という言葉が真っ先に浮かぶ方は残念ですが、自作PCを諦めた方が無難だと思います。
パソコンの内部の仕組みや部品の規格と名称、役割に詳しく、
どういう部品が最低限必要かわかっている人に向いています。
その知識を踏まえて、どんなパーツが必要で、
どんな機能をパソコンの盛り込もうかのイメージを持ち合わせている人でないと厳しいです。
あとは「パソコンが動作しない」なんてトラブルが起きても冷静に対処できなくてはなりません。
なので単に憧れているだけで自作PCで組めばいいでしょ?と思われる方は素直に別の選択をした方が賢明でしょう。
ただ勉強の一環として「パソコンを組み立ててみたい」「仮に壊れてしまっても問題ない」という方はむしろ大歓迎です。是非挑戦してみて下さいね。
パソコンが大好きではない人はやめるべき
自作PCはとにかく面倒です。
パソコンの組み立てもありますが、部品の組み替え、メンテナンス時には、パソコンを分解するということもあります。
単に「パソコン=道具」と思っている方にはおすすめできません。
パソコンが大好きで、パーツ選び、組み立てる工程も含めて楽しみたい!という気持ちがないと自作PCは厳しいです。
自作PCの方が安くパソコンが手に入るという常識は今はウソ!
今でもよく耳にしますが、「自作PCの方が店頭販売のパソコンより安く作れる」という言葉。
決して間違っているわけではありませんが、パソコン初心者の方が聞いてしまえば「ゲーミングパソコンがものすごく安く作れる」と勘違いしてしまい、結果、何も考えず自作PCという選択に走ってしまうケースもあります。
一昔前までは自作PCは安く作れるパソコンというイメージが定着していましたが、その常識は今では通用しなくなっています。むしろ自作PCの方が総費用が高くなってしまうのが当たり前です。
その理由は流通しているPCパーツの性能が一昔と比べ格段に跳ね上がっているため、部品全体の単価が上がっているからです。
普通に考えて自作PCは店頭販売の同等スペックのパソコンよりも高くなる場合がほとんどということになります。
仮に店頭販売のパソコンよりも安くパソコンを手に入れるなら「ジャンク品」や「中古品」などのPCパーツを買いあさって組むという方法もありますが、動作する保証はありません。
ちなみに私も名古屋の大須のパソコンショップなどでジャンク品を集めて、
1~5万円の格安パソコンとか作ってみたことがありますが、決して納得のいくスペックのマシンを作ることはできませんでした。
PCパーツに保証はあってもパソコン本体に保証はない!
パソコン初心者の方にとって「保証」とは心強い味方だと思います。
万一のことがあっても、保証を有効利用すれば、
特に苦労もなく正常に動作するパソコンになって戻ってきます。
以前「自作PCに保証ってあるの?」と聞かれたことがあります。
答えはYESであり、NOでもあります。それはどういうことでしょうか?
自作PCには保証がありません。
PCパーツ個々のメーカー保証は当然ありますが、
自分で組み立てたパソコン本体には保証は一切ありません。
つまり、パソコンが正常に動作しなくなても、すべて自己責任ということです。
自作PCはやはり初心者にはハードルが高すぎる
どうでしたか?
ご覧の通り、自作PCを選択するはデメリットばかりです。
もしかしたらこれから自作PCを組んでみようかなと考えていた人は諦めた方がいいと気持ちが変わってしまっているかもしれません。実際にここまでご紹介したデメリットは自作PCを選択したその瞬間からずっと付きまとう問題ですので、それなりに覚悟が必要となってしまいます。
ならパソコン初心者はゲーミングパソコンを諦めるしかないのか?
そんなことはありません。
ただ自作PCという選択はもう一度考え直し検討する方がいいでしょう。
個人的には自作PCよりもBTOパソコンという選択肢に切り替えた方が絶対に良いと思います。
BTOゲーミングPCの方が安心でおすすめ
BTOパソコンという言葉、ゲーミングパソコンをお探しの方は一度は聞いたことがあるかもしれません。
BTOパソコンって何?と思われた方は以下のリンクをご覧下さい。
BTOパソコンって何?
BTOパソコンもゲーミングパソコンを手に入れる選択肢の一つとなります。
初心者の方でも自作PCと同等のパソコンを入手できるサービスのようなもので、組み立て代行からパソコンの保証までいろいろ揃っていますし、困ったことがあれば問い合わせできる安心サポートなんてものが付いていたりします。
自作PCのデメリットがない分、安心ですので初心者の方にはおすすめです。
BTOパソコンでゲーミングマシンを揃えた方が安心!
- 組み立て代行サービスがある
- パソコンに保証が付いている
- ゲーム推奨モデルがあればラッキー
- 自作するよりも総費用が安い?
※ BTOパソコン販売店によってサポートの内容が異なりますのでご注意下さい。
組み立て代行サービスがある
組み立てる自信がない方にはありがたいサービスですよね。
注文したらBTOの販売店で組み立てられ、ご自宅などに配送されます。
購入者は販売店のサイトで欲しいパソコンとその機能を選ぶだけです。
ただしパソコンの料金とは別に組み立て代行費用が発生する場合もあるので注文時は確認しておきましょう。
パソコンに保証が付いている
自作PCは自分で組み立てるもので「保証」が全くありませんが
BTOパソコンの場合、メーカー保証はありませんが、「販売店の保証」が付きます。
何かあれば保証を有効利用できますし、お問い合わせサービスなんてものもあったりします。
やっぱり「保証」は大事ですよね。
ゲーム推奨モデルがあればラッキー
BTOパソコン販売店によってはゲームのタイトルごとに「推奨モデル」を掲載しているところもあります。
何を選んでいいかわからないユーザに対して、
「推奨モデル」という言葉は非常に信頼できるものです。
一応「推奨モデル」では販売店がそのゲームをプレイために適したパソコンであるか検証していますので、販売店お墨付きのパソコンということになります。
もしプレイしようと思っているゲームがあるならば「推奨モデル」を参考にするという手もいいと思います。
自作するよりも総費用が安い?
メーカーから直接PCパーツをまとめて仕入れていることが多く、
個人が店頭でPCパーツを買うよりも販売店は安く部品を調達しやすいです。
また、販売店側からしてみれば、パーツの在庫管理をするだけで、パソコンの維持に関わる費用は基本かからないです。
部品単価が小さく、人件費も少なれば、それだけ販売金額を下げることができるので、結果消費者は通常よりも安くパソコンが入手できるのです。
受注生産ならではのメリットとも言えるでしょう。
まとめ
自作PCはパソコンに精通している人には良いですが、
初心者の方には非常にハードルが高いということを忘れてはいけません。
何もゲーミングパソコンは「自作PC」でしか入手できないというわけではないです。パソコンのことは全然わかんないという方は「BTOパソコン」にするのが賢明ですね。ただ、パソコンのデザイン・パーツを自由に選べないため、やはり自作PCと比べると選択幅が減ってしまいます。
どうしても自作PCを組みたいという方はこれらのことを念頭に置いたうえで、挑戦してみて下さい。
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